2007年 侵略戦争と植民地支配を正当化する日本青年会議所作成アニメ(DVD)「誇り」を教育に持ち込ませないことについての申し入れ
2007年6月12日
山形県教育委員会
教育長 山口常夫 様
日本共産党山形県委員会
委員長 後藤太刀味
日本共産党山形県議団
団 長 笹山一夫
副団長 渡辺ゆり子
日ごろの精励に敬意を表します。文部科学省の委託事業として、改憲をかかげる日本青年会議所作成のアニメ(DVD)を使う「近現代史教育プログラム」が全国各地の中学校などで行われようとしていることが5月17日の国会で明らかになりました。その内容は、日本の過去の侵略戦争を「大東亜戦争は自衛のための戦争だった」「アジアの人々を白人から解放したい、日本のたたかいにはいつもその気持ちが根底にあった」などと美化したもので、「侵略」への「反省」を示した村山元首相「談話」の立場とも明白に異なるものです。到底学校教育の場で教える内容ではありません。日本共産党の石井郁子衆議院議員の追及に対して、伊吹文科相が「私が校長であれば使わない」と答弁したのは当然です。韓国のメディアも「日本の右翼勢力が誤った歴史観を子どもたちに注入」するものと厳しく批判しています。全国的には極一部とはいえ、すでに学校現場に持ち込まれたところもあるだけに、重大です。
私たちは、侵略戦争を美化し、再び日本を戦争する国へと逆戻りさせる日本青年会議所の「近現代史プログラム」の学校現場への持込に反対し、下記の事項を強く申し入れるものです。
記
- 日本青年会議所の靖国DVDアニメ「誇り」を使った「近現代史教育プログラム」の学校現場への持ち込みに反対すること。
- 前項に関して、文部科学省の委託事業の認可取り消しを政府に求めること。
以上